アルケスの雨

あなたは愛するすべてとなってわたしをよろこばせる

2022年2月&3月の日記 ~没入できなくなっちゃった話、黒い鬼の塊に会った話など

 

・感じるものすべてが幻だという感覚だと何の理由もなくただここに存在しているだけで幸せで満たされる。あなた=わたしの生むものすべてを愛している。ただ眺めている。何も意味はなく瞬間だけが連続していて、原因のない幸せがある。この意識状態を保ちながら「この人」の人生を送ることができたらいいんだけど・・・

 

・「この人」に与えられたストーリーを全うしなければと思いつつ、現に目の前の世界が崩れていくのを認識してしまうとストーリーを進めようという人間的な感覚を持つのが難しい。没入できない。

 

・黒い顔の集合体のようなものに出会った。「彼らを許すな」と声なき声で叫んでいる。わたしの神話元型の原因体のひとつを見つけた。原始的な感情群。わたしは彼らを放っておくことにした。きっと前だったらなんとかしてあげようとしただろう。でも違う、彼らも虚しさには気づいている。むしろ虚しさが「怖い」からそうなっている。感情体は虚しさを忘れさせてくれる。人生の満ち欠けも虚しさを忘れさせてくれる。だけど虚しさは愛する人と共にある幸福感と同じものだと気が付いたら、わたしは忘れることの方が恐ろしくなった。

この人とつながっているその黒い顔の集合体は、強すぎる力の罪悪感と弱すぎる力の無力感を同時に持って苦しんでいる。ピエロのメイクみたいに顔に貼りついた涙のしるし、やり場のない思いを嚙み潰して苦みに顔をゆがめたような人を愛している・・・忘れてしまったわたしの記憶のかけらを集めている。

 

・わたしが暗い沼の底のようなものと同化しそうになるとき、先生が「それは君じゃない」と言ってくれた。光の枝を掴んであたたかさで満たすということ以上に大切なことなどない。悲しい歌もさみしい音色も、恍惚と目を付して静かな笑みを浮かべながら奏でたい。

 

・人は自ら本来持つ健全な霊性で完全に満たされたときはじめて悪魔のよこすまやかしに気づくことができる。霊主肉従、メンタル主アストラル従、精神によって欲を選ぶのも同じこと。

 

・恐怖の対処のために脳が学習・予測・工夫すると考えるとやっぱり兄さん*1は創造神だし、恐怖も創造の源泉だ。

 

・アーティストは生きる喜びを神様と共有する人。感じて、表現する。感じる=愛される、表現する=愛する。神様と幸せを共有するために愛し、生きて、創造的であろう。日常にちょっとした遊び心を持つことの幸せ。

 

・「まだ20代、これから恋人や家庭を持つこともできたかもしれないのに、こんな世界になってかわいそう」と自分のことを思っていたけど、なにが「かわいそう」なのか、考えが変わってきた。他人によって霊性を阻害される方がよっぽどかわいそうだ。

 

・最初から100点を目指すあまりテストを受けること自体を恐れるところがあった。そのときの望みを叶えて、それがもたらすものに納得できなかったり虚しくなったりすることを恐れる必要はない。叶えてからまた見える景色があるし、道中の全てが完璧。

 

 

 

 

*1:堕天使、悪魔のこと