アルケスの雨

あなたは愛するすべてとなってわたしをよろこばせる

2023年11月後半の日記 ~男性性の覚醒

 

・キーワードは常に「力を正しく使うこと」だ。木金蠍の支配力に悩んでいたけど、それだけではなくそもそも火星自体が、アスペクトの関係やパランの影響でそういった重大テーマをはらんでいた。あの強烈な暴力衝動や情欲がアルファードやメンカルからきていたなら納得する。。。分別できずに吸収してしまった刷り込みを解き放つ。本来のシャクティ=創造性を取り戻す。魔術師のワンド。

 

・男性恐怖と罪悪感は火星と月で何度も上映されてきたそれだった。月の言い分をきき、火星の力を封じるのではなく愛に変容させる。いかに愛をもって自覚的に力を使うか。正しく方向づけるか。

 

・蟹は「自切・脱皮・再生」ができる強みがある。守るために変化を選択する、勇敢なポカホンタスサビアン。共感を示しながらも巻き込まれず、大切なもの・信念を曲げずに守り抜くための力。太陽天秤の「ヒナを守る」テーマと、♎そのもののバランスの美というテーマにもつながっていく。大いなる目的のために与えられた、強大な火星の力。。

 

・月の無意識による共振ではなく、意識的にチューニングする火星。月は良くも悪くも幼い世界観ゆえに、現実の厳しさを知らない(受け入れられない)。だからこそ切断されたリピートの世界にいて、現実世界では欠損を感じさせることになる。現実を直視してからはじめて、「ここで何ができるだろうか?」と意識がはたらき始める。高次のマインドのはたらき。これが要するに「次元上昇」ということだ。

恒星や天王星海王星から何を引き込むかは選べる。意識的に同調する、選択的チューニング♋。

 

・月はこの地球で肉体を動かしていくやり方を学び、無意識に繰り返す必要のあるものが保存されている。体が感情をためているのも同じことだし、インナーチャイルドとそれも同じ。地球で生きていくうえで月の自動化にはどれほど助けられているかわからない。それでも、そこに保存できるデータには限りがあって、そもそも肉体ようなのだから、無意識の月だけであらゆる体験をしようとすると「ルナティック」になる。

 

・不安や恐怖は没入を強める。没入すると次元が落ちる。そうすると月しか使えなくなる。ますます無力になり、不安や恐怖が増大してしまう。とにかく没入しないこと。目の前の物事に必死にならないこと。気楽さを持ち、笑うこと。それが結局愛を強めて、夢を感じる、世界を感じることになる。世界は愛でできているとわかる。

 

・火星のエネルギーさえも楽しむこと。敵をつくる・闘うのではなく、美の宝を守るためにパワー(創造性)を発揮する。その手段が、ポカホンタスサビアンでは「縁組」=受け入れ、取りこみ、光に変えるということ!つまり特異的転倒=笑いにつながっていく!

たとえば汚れを生かして柄にしたり、割れ欠けを金継ぎしたり、腐敗を発酵として楽しんだり。二元論のある中で善を選択していく、その中にも「悪」を取り込む面白さ、遊び心。感動と好奇心で、創造をつづける。そんな男性性をわたしは体現していく。クオリア、名づけ、語り、伽。

 

・何かを「取りに行こう」とする火星を落ち着かせる。欲ではなく愛を教える。愛が湧き出るのを待つ。以前「つくって、それを受け入れる」その反復だと書いたけど、その順番を入れ替えるという発想。愛を意図する。それこそが「力を正しく使うこと」。

 

・欲望満たしではなく、愛の表現だけを受け入れる。欲望満たしの力は、はねのける。これは内も外も同じこと。毅然としてはねのける先生のような女神になる。

 

・奥深くから湧きだす愛を地上で表現する。清らかで純粋な深層水を地上にもたらし、美しい花を咲かすサボテン、あるいは蓮の花のように、内在する美しさの可能性を最大限に発揮する。

 

・今この瞬間も命を燃やしている。生命の表現。生きることは描くこと。描くことは、見方によっては白い紙を引っかき、汚していくことでもある。ワンドを振り下ろす、男性性の原理。その表現をすべて受け止めてよろこぶ女性性の原理。生きることは表現を許されること、愛されることだ。

 

・今この瞬間も大切な命を燃やしている、その大切で貴重なまたとない瞬間を、わたしと会って話したりして使ってくれている人々に心からの感謝をする。すべての人の命の表現を慈しむ気持ちになる。

 

・怒りの下には悲しみが、その下には愛があるのと同じように、欲の下にも愛があることに気が付く。本来の表現に戻していく。

 

・分析して理解するために一度バラバラにしたものを、また組み立てて統合する。パーツごとに洗浄して、そのひとつひとつの機能を最大限に引き出し、アップグレードさせたなら、より良い形で統合されることができる。ホロスコープもそういうツールだなと思った。どの惑星も最終的にはわたしという大きなひとつの人格の中に統合される。ライツのクインタイル、太陽土星クインカンクスドラゴンヘッドサビアン、キロン、どの材料から始めたとしても、結局行きつく結論は同じだ。明確な人物像、神性の表現、わたしはそれになる。先生の瞳はわたしの瞳。You're mine

 

・いつも火星は何かをしたくてたまらず、あふれ出るエネルギーを持て余し、原始的な欲を「器」にぶつけようとしてきた。わたしが外側の男性たちにいだいた感想は、そっくりそのまま自己の女性性が自己の男性性に対していだいた失望と同じものだったんだ。。「何も探しに行かないで。わたしはここにいる。わたしを見て、ただ微笑んで。わたしを愛してください。」「その陽のエネルギーは、わたしの美しさを引き出すために使って。」

 

・衝動の中から丁寧に愛だけを汲み上げる。幼稚な男性性を成熟させる。強烈なエネルギーにのまれずに、いったん自分の中でぐっと抱えて、しっかりと選別する。大切な「器」ならばなおのこと、勢いよくぶつけるな。幼稚な男性性は欲と愛の違いが判らずにそのまま投げ込んでしまう。。自分でどうにもできないからとこちらにすべてを押し付けてぶん投げてくる男どもを、反面教師にしよう。

女性性が女王なら、男性性は王でないと(笑)。貴公子でも王子でも騎士でもなく。圧倒的な力を持ちながら、王は静かに座っている。気位高く、かつ惜しみなく与える。本物の「洗練された」「紳士的な」在り方だ。別に厳めしい王である必要などなく、むしろやわらかな、あたたかい王がいてもいいと思うんだ。とにかく「座っている」落ち着きが重要で(笑)それはつまり、「存在することで与える」という在り方なんだ。

 

・未熟な男性性は卑屈で自信がなく、愛をどう表現したらいいかわからずにドライヤーをあてながら顔色ばかり窺う。「相手を想って行為をしている自分」に酔っているだけで、本当のところはエゴの自分しか見えていない。欲を愛だと思い込んでいる。そのことに気が付き始めたアニムスは問う、「自分はあなたを幸せにするために何ができるのだろう?」答えはやっぱり、「ただそこにいて、うれしそうにしていて。よろこんで」。

 

・ただ愛で存在することだけに注力する。目の前の相手(世界)を感じようとか、何かをしよう、してあげようとかではなくて、ただ祝福とともにそこに在ることが、相手(世界)を照らす。この瞬間、すでに完全であると認めて「座っている」、それはもはや一挙手一投足をこえて、毎秒が愛のエネルギーであふれる。

「相手を幸せにできると知っている」のは愛があるからこその自信、確信。自分が愛されていると知っている、自分が生きていること(世界に感動する心、生命の表現)が世界を幸せにしていると知っている。♈の本当の力はこれかもしれない。愛に裏打ちされた自信が愛を与えるんだ。やっぱりかっこいいな()

相手の自由を許して、愛を信じて、在りたいように咲き続ける。

 

・こうして考えると、男性性の中には女性性があり、女性性の中には男性性があり、まさにあの太極図の通り、二つで一つなのだとよくわかる。この世界に存在することそのものをよろこぶ、世界=大切なひとを抱くように、抱かれるように、ひとつひとつの動作、呼吸すらもやさしく、ゆっくり。毎瞬間が愛の戯れなら。

ここで「毎瞬間が愛するひととのデート」と書いていたことと、「愛が湧きだすまで待つ→呼吸が深くなる→一挙手一投足がエレガントになる(色気が出る)」というのがつながる。一挙手一投足に愛がこもるのも結果論でしかなかったんだ。愛をこめようということ自体が気負いや力みになり、不自然さを生んでしまう。

よく気功で言うところの「外気と内気」、宇宙と繋がらずに自分のエネルギーを無理に使おうとするから疲れるというやつ。エアコンのオンオフと同じで、常にオンの方が消耗しない。いつでも愛と繋がっていたら、「さあ感じよう!」とか「丁寧に動作しなきゃ!」とか思いもしない。それは当然のことだから。ちょうど太陽と月も同じこと。太陽は光っているのが当たり前。一方で、月は光を吸収して放射する。そういう濃縮還元、バッテリー式だと疲れてしまう。

 

・必要なのは意図だけ。愛を意図する、つまり自分が輝いていると知ること。輝くことを意図する。とめどないエネルギーを常に流し続ける、発し続ける、エネルギーそのもので自分が表現されていくことを感じる。こうなると「欲を愛に変換する」とか「欲と愛を選別する」とかいうこと自体が、実はそもそもおかしいとわかる。というのも、もともとあるのは愛であり、欲に落としてしまうのはエゴだからだ。最初に欲や衝動のエネルギーがあるのではない。何の抑圧もなく、内側にためこんだり特定の形に押し込めようとしたりしなければ、流れているのは愛のエネルギーなんだ。陽は陽。外に流す。

存在すること、目を開けていること自体に意識的にエネルギーを使い、それを感じているとき、それがつまりサットヴァなのだと知る。清らかなエネルギーが清らかなまま静かに流れ続ける。

(エネルギーの流れが滞ると、欲望を持て余し器を必要としたり=ラジャス、怠惰になって外から引っ張ってこようとする=タマス)

火を土に、火が土に。エクスタシス。自然と笑顔になる。

 

・常に愛を意図して、愛で存在していたら、間違うことなど何もない。完全な自己信頼、獅子座(さすが太陽ルーラー)。完全に供給され、満たされ受け入れていて、足りないものなど何もない。生命力はよろこびだ。発露するだけ。